2022/10/13 06:03
花粉が鼻に入り、鼻の粘膜に付着。
粘膜は湿度を伴うので、飛来した花粉は粘膜に貼りつきます。その後、その花粉は生体防御反応による、ネットリ鼻水(ĪgA)によってバリアーされます。果たして液体を鼻に流し込む方法で花粉を洗い流すことは出来るでしょうか?
動画で検証 ↓
https://youtu.be/OT14En2R00Y
ネットリした鼻水は、液体を流しただけでは簡単には洗い落とせません。問題は鼻水の下。粘膜で貼りついている花粉を洗い落とすためには、鼻水ごと、原因である花粉を洗い落とす強制力がないと意味がないのです。
洗う場所も異なります。
StandardBrushでは「3つのポケット」を洗うことを推奨しています。鼻の裏側を洗わないから怖くありません。メカニズムを理解して、合理的な解決法を選択しましょう。
例え、鼻の奥に花粉が飛び込んだとしても、30分もあれば線毛の働きにより消化管に排泄されます。それよりも、ポケットに留まり長時間反応する花粉を洗うことが重要です。
【ワセリンに関する実験】
ワセリンをアレルゲン洗浄と併用した10日間の実験をしました。結論を申しますと、ワセリンは状況を悪化させます。ワセリンの融点は人肌くらいであり、塗ってしばらくは良いのですが、30分もすると過敏に反応、通常より更に長時間、花粉はポケットに留まり反応してしまうようです。むしろ塗らない方が良い。これがStandardBrushの研究結果です。
【マスクに関する実験】
肌に密着するタイプの不織布マスクは、会話のたびに毛羽立ち、鼻孔を刺激して免疫反応してしまうので推奨はできません。立体的なマスクを日に数回は交換して使用すると良いでしょう。N95マスクなら更によいかもしれませんが、花粉が飛散する時期にはマスクを袋から取り出した瞬間に花粉がつくと考えてください。鼻腔内にマスクをセットする商品がありますが、ポケットの奥にマスクをセットしても意味がありません。むしろ、そのマスク自体を異物と認識して余計に免疫反応すると考えられます。
【花粉バリアーに関する実験】
顔にスプレーするタイプの花粉バリアーは効果がありそうです。※鼻の中に塗るタイプはNGです。ワセリンと同じ理由です。鼻を洗った後にバリアーやマスクをつけることは合理性があります。
【ティッシュ】
鼻をかむことは、鼻洗浄をしているようなものです。しかし、花粉シーズンのティッシュには花粉がたくさんついています。洗面で鼻をかみましょう。